心身症は心の闇から生まれる病気|ストレスは解消するべき

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ストレスが原因の身体疾患

医者と看護師

ストレスが原因の主な疾患

心身症とは心理的・社会的要因により、身体的な疾患が発生または悪化する状態を指し、厳密には病名ではなく「病態」とされています。ただし、うつ病や神経症などの精神疾患によって引き起こされる身体症状は、心身症には含まれません。心身症と位置づけられている代表的な疾患が、心理的ストレスにより胃に様々な症状が現れる「胃潰瘍」です。心身症の主な原因は胃潰瘍もそうですが、環境の変化・職場でのプレッシャー・毎日の家事育児による疲弊といった、心理的ストレスとされています。特に完璧主義者や神経質、潔癖性、内向的といった性格の方は、ストレスを溜め込みやすく心身症が現れやすいとされています。溜め込んだストレスは脳に大きな影響を与え、体の免疫力の低下に繋がるのです。心身症の特徴として、身体的な症状が現れる為に内科や外科を受診する人が多いのですが、その原因は心理的なものである為、原因不明と診断されるケースが多いのです。その為、身体疾患の症状を改善することはできても、原因である心理的ストレスを解決しないことには何度も症状が再発してしまうのです。内科や外科で原因不明の診断を受けた場合は、心身症の可能性が非常に高いですので、精神科または心療内科に相談を行ってみましょう。

ストレスによる疾患の治療

心身症の心療内科での治療は、身体的に現れている疾患の治療と同時に、精神医学的な治療も併用して行うのが基本です。精神的な治療は、薬物療法と心理療法を組み合わせて行います。心身症の薬物療法は、まずは不安やイライラ、抑うつ気分といった精神症状を緩和し、身体症状との悪循環を改善することが大きな目的です。薬物療法では抗不安薬、自律神経調整薬、抗鬱薬などを使用します。そして薬物療法と組み合わせて行う「心理療法」は、心身症の要因となっている患者の心理的ストレスに合わせ、治療法も異なってきます。カウンセリングや行動療法、催眠療法など、全12種類の心理療法から患者に最も適した治療法が実施されるのです。ひとえに心理療法により心身症が改善できるかは、患者と専門医の「信頼関係」が最も重要とされています。患者は現在抱えている悩みや、日々感じているストレスを包み隠さずに専門医に相談することが、心身症の完治には欠かせないのです。そして心身症は一度、身体疾患の症状が改善しても、日々の心理的ストレスを解決しないことには再発してしまいます。症状再発の予防として、日々のストレスの「軽減」と「発散」の2つが何よりも重要とされています。自分にあったストレスを溜め込まない考え方や生活習慣、そして発散の方法を専門医としっかり相談しましょう。